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吉見町久保田「みなみ食堂」のカツハヤシ(特注)

閉店

閉店しました

久しぶりの青空にウッキウキの私。
実は長い雨で我が家はずっと雨漏りしていることには目をつぶろう。
よし、今日はとっておき(超個人的に)のネタでいくか。




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ある暑い夏の日、やって来たのは吉見町。
お目当ては「いちごの里よしみ」の近くにある「みなみ食堂」です。
ここは通りかかる度にずっとずっと気になっていたんだ。
いかにもな大衆食堂ぽいけど・・・



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看板を見ると色々と???が頭に浮かぶ。
ラーメンは手打ちか。
牛丼は珍しいな。
そしてビーフシチューだって!?



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こっちは・・・
「とんかつ」と「煮魚」はいい。
しかし何故よりによって「かにコロッケ」なのか!?
しかも「コロッケ」は別にわざわざ貼ってある?
もうね、入る前からワクワクドキドキ、いきなりクライマックス。



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さあ、入店してみましょう。
開店直後とあってお客さんは無し、一番乗り。
いいですね、この雰囲気。



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メニューを見てもやっぱりカオス。
ラーメンや餃子に混じってハヤシビーフ?
これがビーフシチューのことかな?

あ、ビーフカレーもあるな。
これ、見ようによっては「ハヤシビーフラーメン」「ビーフカレーラーメン」と勘違いしそう。
というか、そっちが正解なのかも?



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こっちは定食系か。
意外にも丼系は無し。
定番の定食に混じって「あじ干物定食」があるのが不思議。
ハンバーグはハンバー「ク」だ。
そして煮魚定食と牛丼は見当たらない。



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出されたお冷を飲みながら何を食べるか考える。
一番気になるのは「ハヤシビーフ」だな。
これは要するにハヤシライスだからね。
ああ、ハヤシときたらカツハヤシを食べたいなぁ。
あれ、カツカレーがあるんだからカツハヤシも出来なくは無いんじゃない?



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そう思ってお店の人に無理を言ってカツハヤシにしてもらいました。
私は外見に似合わず結構気が小さいので、こういうメニューにない特注ってしたことがありません。
そうまでしてお願いしたカツハヤシ、しっかり味あわせていただきましょう。



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まずは目で楽しもう。
くぅぅ、見てよこの姿を!
楕円形の銀皿に盛られた白い大地、そこに鎮座する小麦色の神体、降りかかるは褐色の慈雨。
そして彩りを添える赤と緑。

素晴らしい、素晴らしすぎる。
店内をまわる柔らかい光に浮かび上がるその姿は神々しいとしか言いようが無い。



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それでは頂きましょう。
ん、ハヤシはトマトの酸味が効いている系だね。
まさしくハッシュドビーフ。
お肉はとろとろ~
爽やかで夏にはいい感じのハヤシだ。




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うほっ、カツは非常に柔らか!
箸で切れるんじゃないかってくらい柔らかいぞ。

でもいわゆるソフトかつじゃあない。
しっかり肉の旨味を感じられる。
こりゃあカツカレーにもよく合いそうだ。
カツ丼がないのも残念なところ。



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福神漬はベースのカツカレーの名残かな。
でもあるととても嬉しい。



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ぽつりと冷奴付き。



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他にお客さんのいない食堂。
そこで一人でカツハヤシを黙々と食べる。
全てのリソースは舌と脳に振り分けられている。
仕事のことも、家庭のことも、趣味のことも、プライベートなことも、全ての日常のことは頭から消えている。
それは静かで豊かで尊い時間。



はぁ~、ご馳走様でした。
いや~、美味かったなぁ。
大好きなカツハヤシが食べられて良かったよ。
私はカツハヤシが大好きです。
でも正直言ってカツカレーには及ばないと思ってます。
カツカレーの完成度は神が定めた奇跡のバランス、だからカツカレーは全て等しく美味い。
それに対してカツハヤシは人の作りしもの、だから味もバランスは物によってぜんぜん違う。
今回のカツハヤシは私の愛する千楽のどっしりズッシリ系のカツハヤシとは真逆のタイプ。
でも、だからこそ愛おしいのです。
しかしなぁ、カツハヤシを、いやそもそもハヤシライスを食べられるお店はなかなか無いんだよね~



     
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この記事を書いた人


肉とジャンクフードをこよなく愛する男。本職は籠原の不動産屋さんです。
【籠原の不動産屋さん】紀ノ国商事株式会社
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