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加須市大門町「登治うどん」のカレー南蛮うどん ~マイナー錬編~

加須のグルメ

前回からの続きです。
埼玉県鴻巣市広田「一福」のいがまんじゅう ~マイナー錬編~





出来立て美味の大きないがまんじゅうの補給を終えた「うどん錬」の我々は加須へ。
ここに第一目的地であるうどん店はある。


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やって来たのは加須市大門町、125号沿いにある「登治うどん」です。
時は午前10時2分。
午前10時の開店に合わせた予定通りの到着だ。


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大きくて綺麗なお店ですね。
昔は三角の建物が角に建ってた気がするな。



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開店直後ということもあって、さすがにお客さんはいないね。
それじゃあメニューをチェックしよう。
この後にまだ2軒のうどん店をひかえる身、あまりヘビーなものは選べない。
いや、でもせっかく来たんだ、食べたいものを食べなきゃ、加須うどんに対して失礼じゃないか?
実は加須のうどんは初体験。
よし、ここは「今ここで食べたいもの」を素直に注文しよう。


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さーて、来ました来ました。
魂の囁きによる注文は「カレー南蛮うどん」だ。
前傾姿勢で乗るロードバイクにカレー汁はキツイことはわかっている。
うどんが汁を吸って重くなるのもわかっている。
でもね、そんなことは関係ない、関係ないんだ。
とはいえ、大盛りを頼めなかったところにイマイチ弱気の面が見られる(笑)


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カレーとだし汁が混じった香りが素晴らしい。
これは「うどんにカレーをかけたタイプ」ではなく、「カレー風味の汁タイプ」の昔ながらのカレーうどんだな。
ドキドキワクワクだ。


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それじゃあ頂きましょう。
熊谷うどんに比べればうどんは細め。
でもまあ、一般的にはこれが普通だよね。


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お、こりゃ美味いな!
しっかりコシがあるのに硬いわけじゃない。

喉越しツルツルでうどんの味と食感が心地良いぞ。
なるほど、これが加須のうどんか!


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カレー汁は濃い茶色で、やや透明感もある。
味的にはカレーっぽさはあまりなく、うどんのダシのほうが強く出ている。
ほんのりとカレーの香りが鼻に抜ける、昔ながらのカレーうどんだ。

うん、美味い。


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ツルツルシコシコ。
加須うどんに感激しながら食べ進めるメンバーたち。
まだ一軒目とあって余裕があるね。



ご馳走様でした。
非常に美味かった!
こりゃあまた来なければね。
他の加須うどん店もチェックせねば!


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しかし、加須うどんの余韻に浸っている暇はない。
我々はこの強烈な向かい風の中、あと2軒のうどんをランチタイム中に食べなければならない。
風と時間との戦いなのだ。

次の目的地に向かって走りだします。


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「ちょっと待った!」
不動岡小学校の東を走っている途中で銀輪さんが興奮気味に叫ぶ。
なにやらお宝を見つけたようだ。
http://ginrinjyousi.blogzine.jp/weblog/2012/12/no_568b.html


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しばらく走ったところでPasar(パサール)羽生に寄って休憩。
ここは東北自動車道の羽生PAにある休憩所だ。
自転車も通行料金を払えば高速で走ることができるのだ。
ただし、時速80km以上で巡航しないと車の流れに乗れないため、ある程度走り込んでいる者でないと危険である。


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中には売店やフードコートがあるぞ。
特にフードコートには他では見ないお店がいろいろ入ってて目移りする。
くぅぅ、今日が「うどん錬」じゃなければ色々と買食いするのになぁ。
今回はソフトクリームだけで我慢しとくか。


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ちなみに自転車で高速に乗るのはウソですので料金所には行かないように。
このように、歩行者は裏から入れるんだね。
最近のSAやPAはこういうのが多くて助かるよ。


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休息を終えた我々は再び走りだす。
強烈な向かい風がキツイ。
しかし、街中は風除けがあるからまだマシ。
利根川CR(サイクリングロード)に出たら突風をまともに受けることになる。


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昭和橋のあたりから利根川CRへ。
ここからは「地獄の利根川峠」だ。
ここからは順番に先頭を走るローテーションとなる。
先頭を走る人が風除けとなり、後ろの人が体力と脚を温存する。
もちろん先頭は100%の向かい風を受けるため、これがまた滅茶苦茶疲れるんだな。


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って、あれ?
みんな、遠いよ?
ローテーションどころかトレインからも脱落・・・
漕いでも漕いでも差は開くばかり。
他のメンバーとの脚力の違いを見せ付けられる。


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どうにか刀水橋までたどり着くものの、すでに心は折れ、脚は痙攣し、泣きが入る私。
「俺には無理っす」
「もうついて行けません」
「こんな貧脚の俺が参加するなんて身の程知らずでした」
「ここで離脱します」
「スイマセン、もう来ません」





その時、銀輪さんの目が光った。
「バカヤロー!!!」
銀輪さんの稲妻のようなストレートパンチで私は自転車ごと吹っ飛ばされる。
ゴロゴロと土手を転げ落ち、薄れ行く意識の中で銀輪さんの声が響く。
「ダニエル、うどん錬の『錬』とは、鍛錬の『錬』だ。
鍛錬とは厳しい訓練や修養を積んで心身を強く鍛えること。
厳しい条件の中で自分の力を100%出しきり成長する。
それは誰かと競争するものでもなく、比べるものでもない。
今日100%踏めない奴は明日も100%は踏めない。
お前は今日、100%の力で踏んだじゃないか。
それを誇れ。
そして自分の今の力を認識し、次の目標を定めるんだ」




そう語る銀輪さんのサングラスの奥に光るものが見えた。
そうだ、確かに今の俺の脚では他のメンバーには遠く及ばない。
しかし、それをしっかり認識した上で頑張ればいいんだ。
自転車は走った分だけ強く速くなる。
冬の間にしっかり走り込もう。
来年の春にはもっと成長した俺をみんなに見せよう。




そう決めた俺の心は北風舞う利根川の空のごとく澄み渡っていた。
折れた心は再び蘇る。
さあ、次のうどん店はすぐそこだ!



続く。

     
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この記事を書いた人


肉とジャンクフードをこよなく愛する男。本職は籠原の不動産屋さんです。
【籠原の不動産屋さん】紀ノ国商事株式会社
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コメント

  1. 銀輪乗士 より:

    おおっ!あの時の二人は熱血だったのですね^^
    トレインの件、あれくらいの強烈な向かい風の場合、前走者との間は大体50センチ未満でないとトレインの恩恵が得られないような感じがしてます。
    何度も一緒に走ってお互いの癖とか知っていないと、なかなか出来ない距離ですよね。
    いつの日か綺麗なトレインが組めるように、またご一緒させて下さいませ^^

    • danielsan より:

      銀輪乗士さま
      あの稲妻パンチ、効きましたぜ!
      トレインは確かにちょっと離れると厳しいですね。
      それと横風はいかんともしがたい(汗)
      しっかりついて行けるようにトレーニングしますので、心が折れた時はまた稲妻パンチで私の目を覚ましてくださいね(笑)