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国際宇宙ステーションを肉眼で見よう!

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夜空を見上げると月や星が見えます。
たまに飛行機やヘリコプターのように点滅している物も飛んでいます。
でもそれ以外で、妙に明るく光って、妙に速いスピードで飛んでいる物体を見たことはありませんか?
それはおそらくUFOではなく、国際宇宙ステーションです。


国際宇宙ステーション(ISS)は108.5mx73mで、サッカーコートとほぼ同じ大きさです。
これが地上から約350km上空を周回しています。
これは直線で熊谷から京都までの距離に相当します。
なお、地球一周するのにわずか90分です。


このISSは

・観測地点の上空付近を通ること
・日の出前と日没後の2時間ほどであること
・天気が良いこと

などの条件が整えば地上から肉眼で簡単に見ることが出来ます。


まずは観測地点を選択しましょう。
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/index.html
上記のサイトで10日分の目視予想情報が表示されます。
観測地点の緯度経度を入力すれば、観測条件がピンポイントでわかります。
籠原なら緯度36.17度、経度139.33度あたりです。


それではさっそく観測に出かけましょう。
なるべく周りに障害物が無くて他の光が無い場所がお勧め。
ここら辺なら観測に適当な場所はいくらでも見つかるでしょう。
望遠鏡や双眼鏡の類は必要ありません。
必要なものは方位磁石くらいですが、方向感覚に自信があればそれもいりません。


今回、観測したのは5月16日。
19時43分から19時47分までの4分間で、方位320度(北西)から出現して43度(北東)で最大仰角、その後113度(東南東)で消えていく予定です。
ISSはかなり明るくてスピードが速いので、出現する大体の方角さえ知っていればすぐに見つけることが出来ます。


s-EOS_20100516_1349
この日は月と金星が非常に接近していてとてもきれい。


s-EOS_20100516_1355
19自43分、輝く光点を発見!
ISSです。
ほぼ中央にうっすらと光線が見えますか?


s-EOS_20100516_1356
仰角13度からグングン上っていきます。
上空が暗くなるにつれ、光点もはっきり見えるようになります。
シャッター速度は30秒。
30秒でこれだけ進むわけで、実際に見ると結構速いです。


s-EOS_20100516_1357-2
今回の最大仰角は59度。
これはISSが結構近くを通っていると言うこと。
ちなみにISSが真上を通るときは最大仰角90度となります。


s-EOS_20100516_1358-2
最頂点を通り過ぎて下がり始めます。
今回はISSについてくる、もうひとつの光点が見えました。
これはISSの後ろからついてきているスペースシャトル「アトランティス号」です。
5月15日3時20分にNASAケネディ宇宙センターから打ち上げられ、5月16日23時28分にISSにドッキングしました。
この時点ではISSに後ろから接近中だったんですね。


s-EOS_20100516_1359
そろそろ観測も終わり。
随分下がってきました。
っと、三脚がバランスを崩した!
うわぁ、ブレたぁ~


s-EOS_20100516_1360
この後、東南東の空にISSとアトランティス号が消えていきました。
ご覧の通り、観測地点は別府沼公園の近くでした。


今回はスペースシャトルのおまけ付きでラッキーでした。
なおISSの軌道の予測は定期的に更新されるため、通過予定時間などが変更されることがあります。
実際に観測する前に、もう一度正確な時間を上記サイトで確認しましょう。
また、下記も参考にしてください。
国際宇宙ステーション(ISS)を見よう
国際宇宙ステーションを写真に撮ろう
ISSの探し方と注意事項


おまけ。
こちらは17日のもの。
この日は仰角が浅かった。
s-EOS_20100517_1372
s-EOS_20100517_1373
見るだけならホントに簡単なので、機会があれば夜空を見上げてみてください。
いつの間にか忘れていたものを思い出すかもしれません。

     
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この記事を書いた人


肉とジャンクフードをこよなく愛する男。本職は籠原の不動産屋さんです。
【籠原の不動産屋さん】紀ノ国商事株式会社
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