藤岡市本郷「鶴商文庫」のミックスグリル

さて、これが今年最後、締めの記事となります。
で、唐突ですが「妬ましい」という感情がありますよね。
私は基本的に他人に対してその感情を抱くことはありません。
その人がどんなに幸せだろうが恵まれていようが、まあ多少の羨ましさはあるけど、妬ましいと思うことはありません。
ただひとつの例外を除いて・・・

肉食獣たちの楽園「鶴商文庫」

肉食獣たちの楽園「鶴商文庫」

その唯一の妬みの源がここ、肉食獣たちの楽園、復活の「鶴商文庫」です。
去年の10月に涙の閉店となったものの、半年の期間で復活しました。
世界中の肉食獣の目からは感激の肉汁が溢れ出したといいます。

で、何を妬むって？
そりゃあれですよ、他の人から「ここに行ったよ」ってことを聞いたときですよ。
ここは水曜木曜が休み、私が行けそうな曜日も水曜木曜。
なのでなかなか行けないのです。
たまに行ってもこのザマだし。
なので、たとえ相手が誰であれ、たとえ知らない人だったとしても、行ったって話を聞くと「この俺が行けないのに何でお前が行くんだよ！」「肉の神は俺よりもお前を選ぶのか！」という極めて理不尽な怒りと妬みが私の頭のなかで渦巻くことになるのです。

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そして昨日、なんとか時間をつくって行くことに成功。
さて、今年の鶴商の締めくくりは何にしようか？
と言ってもすでに何を頼むかは決めてあるぜ。

ミックスグリル

さあ、来ました来ました。
来たらこれにしようとずっとずっと想い続けていた「ミックスグリル」です。
単品で1980円と、鶴商で最高価かつ最重量、フラッグシップとも言える逸品。
ライスも付けましょう。
サラダも来ますが、これはミックスグリルに付いている扱いなのかな？

肉の四重奏！

ミックスグリルはその名の通り、色々なグリル肉が乗ったプレートです。
鶴商の看板であるハンバーグ、分厚いポークソテー、熱々グリルチキン、そして圧巻のベーコン。
肉肉肉肉、肉の四重奏！
これ全部食べていいの？
オレ一人で食べていいの？
なんという肉楽園！

分厚いベーコン

鉄板に所狭しと積まれた肉の山に悩む。
おいおいおい、どこから手をつければいいのよ？
まさか鶴商でこんな悩みをすることになるとは夢にも思わなかった。
まずは・・・上のベーコンからいくか。

このベーコン、他の肉どもに比べれば小さく見えるかもしれない。
でも冷静に考えると充分すぎるほどデカくて厚い。
ベーコンといえば普通は薄いやつかカリカリのやつだもん、こんな分厚いベーコンを食べる機会なんて無いよな？
それをナイフで刻んで口の中へ放り込めば規格外のサイズに似合わぬ柔らかな食感に思わず頬が緩む。

肉汁のグリルチキン

続いてチキンをいってみよう。
塩コショウでグリルされた鶏肉、他所では充分に一人前のサイズだ。
それがここではサブ扱いだぜ？

これまたナイフで切って口の中へ放り込む。
パリッと焼けた皮に柔らかな鶏肉、塩とソースが入り混じってワイルドな感じ。
内部に肉汁を溜め込んだ鶏肉は最高のごちそうだよね。
火傷しないように慎重に食べよう。

脂身も美味いポークソテー

更にポークソテーに手を伸ばす。
くぅぅ、見てよこの照り！
肉と脂の狂騒に俺の血液温度は上昇しっぱなしだ。

かぁぁ、これまた分厚いな！
それなのに柔らかい！
それなのに肉喰ってる感もしっかりある。
そしてこの俺を誘うような脂身と言ったら！
こりゃあいい肉を上手に焼いてるんだなぁ。
うまい豚は赤身も白身もどっちも美味いよ。
そして旨い豚肉は下手に手を加える必要はないことを思い知らされるね。

看板ハンバーグ

そしてようやくハンバーグに辿り着く。
味付けはデミソースかな？
それが肉どもの脂と肉汁でコッテコテのテッカテカになっている。

うんうん、やっぱりハンバーグはいいな。
豪快に切り分けてガンガン食べ進めよう。
他の肉に比べれば一番柔らかくて食べやすい。
おいおい、鶴商のハンバーグに対して一番食べやすいってスゴイことだな！
もちろんご飯との相性もバッチリ。

サイズはこれくらい。
鶴商のハンバーグとしては小さいサイズだけど、普通の店ではジャンボハンバーグ扱いされる大きさだ。
これが肉砦の一角にすぎないとは恐ろしい。

サラダもたっぷり

これにたっぷりのサラダ付き。
ドレッシングでつゆだくになっている。
これだけ肉肉しいとサラダの存在が非常に助かるね。

肉・肉・肉・肉！
タイプの違う荒ぶる肉どもを切っては喰い、切っては喰う。
思う存分、肉天国を楽しもう。
雑念や世のしがらみは一切消え、食べる喜びにのみ全神経を注ぐ。
この瞬間、俺は完全の孤独、最も豊かな孤独。

ふぅぅぅぅ、ご馳走様でした。
いや～、喰った喰った、大満足大満腹です。
でも限界まで食べたって感じじゃないんだよね。
ハンバーグもう一皿ぐらいは食べられそうな感じだ。
実際に食べられるかどうかは怪しいけどね。
これだけ肉喰ってもまだそう思うんだからやっぱり鶴商はスゴイ。