房総シリーズ第4弾にいってみましょう。
本当はこのシリーズは「房総味見八軒伝」ということで、房総の八軒の飲食店で舌鼓を打っちゃう予定でした。
でも時間や胃袋の関係で4軒で終了です。
残りの4軒は次回行った時の宿題ということで。
さてその4軒目はラーメン屋さん。
やって来たのは「梅乃家」です。
三角地に建つ小さなお店だけど行列ができているぞ。
しばらく待ってようやく入店、着席。
メニューは・・・
これだけ!
ラーメンとチャーシューメン、それぞれの大盛りのみ。
てことは醤油・味噌・塩などの分類は無し。
むう、ベースは「ラーメン」だけか。
薬味がタマネギというのも目新しいね。
チャーシューメン大盛りを行きたかったところだけど・・・
チャーシューを煮るのが間に合わないため、今日はラーメンと大ラーメンのみ。
それじゃあ大ラーメンでお願いします。
さあ、来ました来ました。
うほう、なみなみと注がれた黒いスープに縮れ麺。
具はチャーシューと海苔一枚、白いメンマ。
ちなみにこれ、炭と七輪で調理している。
じっくり煮こまれたチャーシューが実に美味そうだ。
こりゃあ素敵だ、いっただきまーす!
まずは麺からいってみるか。
って、麺は驚きの乾麺!
インスタントラーメンと同じだ。
お店でこういうのを食べるのって初めてだよ。
でもまあ、慣れ親しんだ美味さだよね。
悪くない、悪くないぞ。
チャーシューはホロリと蕩けるね。
ちょっと塩っぱく、ちょっと甘い。
チャーシューメンじゃないのにたっぷり入っててお得感はバッチリ。
そしてスープを頂きましょう。
ん?
んん??
んんんんん???
これ、何というか、今までに体験したことのないスープ、というか汁だな?
味は薄い、というか味はない?
チャーシューの煮汁にお湯を入れたもののようだけど、美味いとか不味い以前に、この汁は味がするのかしないのか、それすらも判別できない。
旨味成分というか出汁というか、そういうのが感じられないんだな。
それじゃあ美味くないのかというと・・・ハッキリ言って良く分からない。
これ、似た味をまるで思いつかないぞ。
脳内データベースのどのジャンルにも属しないというオンリーワンっぷり。
味は極薄いけど、それはそれでバランスがいいのかもしれない。
難しいところだけど「これ、不味いな」とは全然思わないので、不味いってことはないと思う。
「美味いかどうかわからないけど箸が止まらない」って感じ。
ちなみにテーブルには胡椒と七味があったけど、それをかけても味は変わらなかった。
うん、確かにこの汁にはこの麺が一番合いそうな気もするな。
そして麺は時間とともに汁を吸って色が濃くなっていき、ずんずんと膨れ上がっていく。
大ラーメンは麺がたっぷり入っているため、食べる速度が麺の膨張速度に追いつかない。
こりゃあキツイ!
ふう、ご馳走様でした。
房総の最後の食事は実に衝撃的で不思議なラーメンでした。
見た目は壮絶にジャンクだけど、食べてみると全然そんなことはない。
なにせ、チャーシューと、薄まったチャーシューの煮汁の味しかしないんだから。
ラーメンというよりも「麺入り煮豚」なのかもしれない。
でもこりゃあクセになるな。
このラーメン、年に2回位は無性に食べたくなる味かもしれない
次に来たらおそらくまた食べに来ちゃいそう。
凄いよね、美味いかどうか最後までわからないのにさ、また食べたいと思うなんて。
それじゃあやっぱり「美味い」でいいのかな?
竹岡ラーメン
それ以前にこれ、比較的容易に自作出来そうだ。
今度やってみよう。
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