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東松山市新宿町「ステーキのどん 東松山店」のどん恒例!!ステーキ食べ放題

東松山のグルメ

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ばかやろう!!
なにが「お客様は神様」だ!
本来の意味も知らずに傲慢な態度をとるんじゃねぇ!
とは言え、俺も身に覚えがないわけじゃない。
どうやらその体験を語って聞かせる時が来たようだな。





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それは12月11日、東松山の「ステーキのどん」での出来事だった。
午後7時過ぎ、駐車場は満杯で店の外にも順番待ちの人たちが並んでいる。



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そう、「どん恒例!!ステーキ食べ放題」の日だったのである。
このため、店内は超満員。
店員さんたちは忙しそうに飛び回っている。



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午後8時半にもなろうかという時、ようやく席に案内された。
この日、この肉食祭りのために埼玉県各地から馳せ参じたのは、肉食朋友くいしんぼさん一家を筆頭に13名。
皆、歳も性別も違うが、一発やらかしてやろうと意気込む一騎当千の肉食獣たちである。
全員、Aコースをチョイスして戦闘準備に入る。



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さあ、エンドレスステーキカーニバルの始まりだ。
まずは初回提供品の「カットステーキ」が来た。



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ソースはオニオンと醤油の2種類。
これを駆使して戦うことになる。



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たかが5切れのカットステーキなど朝飯前としか言いようが無い。
あっという間に胃袋に飲み込まれていく。



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続いてこれも初回提供品の「どんハンバーグ」「チキングリルステーキ」が来た。
肉汁あふれるハンバーグ、柔らかくジューシーなチキングリルステーキ、どちらもあっという間に捕食される。



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待ち時間が長かったため、全員の肉食欲は危険なまでに高まっている。
ガツガツと肉を食らうその様は飢えたライオンの群れのようだ。
そこに投げ込まれ、容赦なく噛み砕かれ、嚥下される肉、肉、肉。



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最初の3品を食べれば後は好きなものを注文できる。
各自、好みの品をオーダーして待とう。



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なお、ドリンクバーとスープバーもセットになっている。
ここはコーラで肉汁を中和することにする。



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オーダーした「どんステ3」が来た。
これで4皿目だ。
かなりの混雑のためだろうか、オーダーしてから30分も待つことになった。



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3つのどんステなど瞬食だ。
しかし、30分も間が空いてしまっては胃袋が休息モードに入ってしまう。
そのため、それを見越して次のオーダーを早めにしなければならない。
おかわりは一度に2品まで注文できるが、いつになったら出てくるか、全然時間は読めない。



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5皿目は「チーズインハンバーグ」だ。
食べ放題の中で唯一のデミグラスソース系である。
しかもチーズが入っているのでかなりヘビーといえよう。



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とろっと流れだすチーズがたまらなく美味い。
ジューシーなハンバーグにデミグラスソースは良く合う。
ライスと一緒にワシワシ喰う。
しかしこれも4皿目から余裕で20分は経っている。
胃袋の量的にはまだまだ全然余裕なはずだが、ペース的にはかなりきついものがある。
早く次を持ってきてくれないと喰えなくなってしまうという焦りが生じてくる。






このスローペースに業を煮やした俺が叫ぶ。
「スタートから1時間も経つにもかかわらず、未だに僅か5皿しか来ないじゃないか!
チンタラやってんじゃねーよ!
俺たちはカネを払って来ているお客様だぞ?
お客さまってんのは神様だぞ!
その神様に注文したものが出せねーってんのはどういうことだ!?
罰当たりな責任者を出せ、責任者を!」



すると隣で黙々とどんステ3を食べていたくいしんぼさんの目が光った。
そしてその由緒ある神社の神木のような太い腕が唸りを上げて俺の顎にヒットする。
俺は空中を舞い、天井に叩きつけられた後に落下した。
口から流れ出す血を拭いながら涙目の俺にくいしんぼさんが語りかけた。



「ダニエル、お前は勘違いをしている。
『お客様は神様です』と言ったのは三波春夫だ。
世間一般では『カネを出せばどんなワガママを言ってもいい』という風に誤解されているが、それは違う。
この言葉は芸人の心構えを言ったものなのだ。
決して客の側から言っていい言葉ではない。
言えばただのクレーマーだ。」



「それに見てみろ、さっきから休みもなく忙しそうに走り回っている店員さんたちを。
あんなに大変そうなのに笑顔で客の対応をしている店員さんたちを。
お前にはあれがサボっているように見えるのか?
彼らは限界まで頑張ってるじゃないか。
この肉祭りは彼らの尽力なくして成り立たない。
そう考えれば湧いてくるのは感謝の念しかあるまい。
となれば我々が出来ることはただ一つ、この状況でも楽しむ術を見出すことだ。」



それを聞いた俺は、今までの自分を猛烈に恥じた。
そうか、そうだった・・・
客と店とは、祭りを楽しむ対等の立場なのだ。
サービスの提供と対価の支払いは等価であり、そこに上下関係は存在しない。
ましてや神様などでは決して無いのだ。






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そしてやって来た6皿目は再び「どんステ3」であった。
これは脂肪の少なく旨味が深いサガリ肉にベーコンを巻いたものだ。
赤身の肉は食べやすい、さっぱりした醤油ソースでいただこう。
くいしんぼさんの話で心を洗われた俺はこれをじっくり味わう。
今までの5皿は「早く食べて次」という焦りで、ロクに味わうこと無く飲み込んでいた気がする。

何もたくさん食べるばかりが祭りじゃない。
量を少なくした分、味わって食べればいいことじゃないか。



6皿目を食べ終わったのは10時あたり。
スタートして1時間半が経った頃だった。
もうこれ以上は食べられない。
ここでギブアップしよう。
いや、ギブアップという言葉はふさわしくないな。
「たくさん頂きました、ご馳走様でした」







ということで「ステーキのどん ステーキ食べ放題」に行ってまいりました。
すごい混雑でしたが楽しめました。
今回はたとえ待たされなくても6皿が限界だったなぁ。
おかげさまで今でも「肉は見たくねぇ・・・」って感じです。
それにしても若人たちの喰いっぷりは呆れるほど頼もしかったですね。
こりゃあもう勝てな・・・いやいや、まだ白旗を揚げるほど俺たちオヤジ世代は衰えちゃいねぇぜ?


当日一緒に戦った皆様、お疲れ様でした&有り難うございました。
それとハードなオペレーションをこなし続けた店員さん方に感謝いたします。


なお、各人の戦績はくいしんぼさんのページをご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/a209143707/65935219.html










     
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この記事を書いた人


肉とジャンクフードをこよなく愛する男。本職は籠原の不動産屋さんです。
【籠原の不動産屋さん】紀ノ国商事株式会社
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コメント

  1. むとう より:

    神様の話、感動しました。
    正にその通りだとおもいます。
    ありがとうございます‼️

    • ダニエル より:

      むとうさま
      どうしても「カネを出すほうが正義」ってなりがちですからね。
      そういうのは見ていて気分が良くないのです。

      • 匿名 より:

        人やお店を決して傷つけない
        ダニエルさんのレポートが
        大好きです。密かに応援してますよ!
        53歳のおっさんですが^_^;