ある日の昼。
私は見る飯を食べ損ねていた。
お目当てのお店にはフラれ、時間はもう14時近く。
あてもなく407号を北上していたとき「お、そういえばあそこならやっているか?」と入ったのがこのお店です。
熊谷市中奈良「吾妻屋食堂」
やってきたのは熊谷市中奈良、407号沿いにある「吾妻屋食堂」です。
店名の読みは「あずま」「あづま」「あがつま」のどれなんだろう?
ここ、やっているのかやっていないのか、外見からは良くわからないんだよね。
営業中の看板は立っているものの、駐車場に車は一台もなく、店内の電灯は点いている気配はない。
だからといって閉まっているところを見たこともないような気がする。
昭和な雰囲気の店内
昔はトラック野郎たちで賑わったであろう年季の入った店内。
時間が昭和から止まっているかのような感じ。
店内で聞こえる音といえば振り子時計のカッチンコッチンだけ。
なんだか千と千尋の神隠し的な気分だ。
でもカレンダーを確認すると最新だったりする。
メニュー
メニューをチェック。
定食系、ご飯物、うどん、そば、ラーメンというところ。
極めてオーソドックスなラインナップです。
豚汁定食とメンチカツ(単品)
この日はとても寒くてみぞれが降っていた。
こんな日にピッタリなのが豚汁定食。
でもそれだけじゃ心許無いのでメンチカツを単品で追加だ。
豚汁
まずは豚汁から頂きましょう。
味噌は白系で、豚肉、玉ねぎ、青菜、豆腐の入ったタイプ。
こういう構成は初めて食べたな。
量はたっっっっっぷりあります。
メンチカツ
メンチはカラッと揚がった真円形。
中身はノーマルですね。
ソースとカラシでご飯と一緒に食べると旨々。
生卵と海苔
更に生卵に海苔まであるぜ。
コレだけでご飯1杯は余裕でイケる。
ツヤッツヤなご飯に生卵をぶっかけて海苔でくるんで喰う喰う喰う。
ムシャモグ・・・コチコチコチ・・・自分の咀嚼音と時計の音しか聞こえない。
ガラス一枚を隔てて、あっちとこっちでは別の世界のようだ。
時の流れが明らかに違う。
すごくすごく不思議な気分だ。
ふう、ご馳走様でした。
いや~、なんとも不思議な昼食となりました。
と言っても時間は14時くらいだったので、他にお客さんがいないのは不思議じゃないですけどね。
逆に普通にランチタイムに行ったらこんな体験は出来なかったんだろうなぁ。
そして気分的には不思議でも、腹に詰まった食べ物はしっかりリアル。
とにかくずっと気になっていたお店に来られて良かった良かった。
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