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調整区域について

熊谷や深谷の土地は、基本的に「市街化区域」と「市街化調整区域」に分かれています。
「市街化区域」とは、いわゆる街中です。
住宅や生活設備などが集中していて、人が多く住んでいるところです。
この地方ではだいたい、駅を中心にして市街化区域が広がっています。

全体の面積からすると、結構狭い範囲になっています。
人が生活するうえでは水道や電気、道路などのインフラの整備が必要になります。
住民がばらばらに暮らしていると、膨大な量の整備が必要になります。
これには多くのお金と時間がかかり、効率的ではありません。
そこで、インフラ整備を出来るだけ集中させるために、市街化区域を指定しています。
市街化区域は人が住むための積極的な開発を行っていきます。
基本的に住宅地、商業地、工業地となります。

「市街化調整区域」は逆に開発を抑えていくところです。
農業、林業、漁業などを行うところとして、自然を保護します。
ですから基本的に人が住むためのインフラ整備は行いません。
基本的に人は住んではいけない場所ですので、新規に建築をするのには厳しい制限があります。
とはいえ、これらの仕事をする人はその地で作業し、暮らしています。
そういう人たちは例外的に住んでもいいことになっています。
基本的に田畑や森林などになります。

調整区域の弱点は、買い物や駅などの生活に必要な施設が遠いという点です。
それらの施設は基本的に市街化区域に作りますので、仕方ありません。
しかし、現在では車は一人一台、買い物は1週間分まとめて大量購入、通販の発達、どこにでもあるコンビニなど、
調整区域の弱点が薄れてきています。
ですから、土地が安くて広い、調整区域に住みたいという人が増えてきています。

しかし、前記のとおり、調整区域には基本的に住めません。
例外は調整区域で農業などに従事している人、またはその家族です。
これらの人は調整区域に家を建てられます。

では、実際にはどうやって判定するのでしょうか?
熊谷市ではこの判定を簡単に言うと
「熊谷または熊谷と隣接している市町村の調整区域」に「20年以上住んでいる」「自分か親戚」が住んでいればOKとしています。
この親戚というのは6親等までOKです。具体的には血族で6親等以内、姻族で3親等以内となります。
6親等といわれてもピンときませんが、親等図を見るとかなり広い範囲までカバーしています。
この中の誰かが熊谷か近隣市町村の調整区域に20年以上住んでいれば、あなたは調整区域に家を建ててすむことができます。

調整区域では、市街化区域よりも安く広い土地が買えます。
調整区域の土地の値段は、市街化区域の半分以下になるところが普通です。
ただし、良いことばかりではありません。
調整区域は誰でも住めるわけではないので、住宅としての土地の評価は非常に低いものになります。
銀行で住宅ローンを組むのに苦労する可能性があります。
さらに、同じ理由で売却するときに苦労するかもしれません。
また、インフラ整備も市街化区域より後回しにされます。
今以上の発展はあまり期待できません。

とはいえ、調整区域には「安い」「広い」「自然がある」など、魅力があります。
建築できる資格を持っている方は選択肢として調整区域を考えてみてはいかがでしょうか?




     
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この記事を書いた人


肉とジャンクフードをこよなく愛する男。本職は籠原の不動産屋さんです。
【籠原の不動産屋さん】紀ノ国商事株式会社
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