「片手」「両手」「あんこ」
何のことでしょう?
実はこれ、不動産の業界用語なんです。
何のことでしょう?
実はこれ、不動産の業界用語なんです。
これは仲介のやりかたを表す言葉です。
仲介とは売主と買主、または貸主と借主を結びつける行為です。
これを成立させて手数料を貰うのが仲介業務であり、不動産会社の業務の大きな割合を占めます。
仲介とは売主と買主、または貸主と借主を結びつける行為です。
これを成立させて手数料を貰うのが仲介業務であり、不動産会社の業務の大きな割合を占めます。
以下は一般的な仲介のケースです。
売主 <-販売依頼-> 不動産会社A <-情報伝達-> 不動産会社B <-希望物件探し-> 買主
このケースでは仲介している不動産会社は2社です。
この売買が成立した場合、不動産会社は仲介手数料をもらえます。
不動産会社Aは売主から、不動産会社Bは買主から貰います。
それぞれ片方からもらうので、これを「片手」と言います。
厳密に言うと、売主買主両方の手数料を合わせて、2社で割っています。
この売買が成立した場合、不動産会社は仲介手数料をもらえます。
不動産会社Aは売主から、不動産会社Bは買主から貰います。
それぞれ片方からもらうので、これを「片手」と言います。
厳密に言うと、売主買主両方の手数料を合わせて、2社で割っています。
また、こういうケースもあります。
売主 <-> 不動産会社A <-> 買主
このケースでは仲介している不動産会社は1社だけです。
契約が成立すれば、不動産会社Aは売主と買主のそれぞれから手数料をもらえます。
両方から貰うので、これを「両手」と言います。
手数料を割る相手がいませんので、片手の倍となります。
契約が成立すれば、不動産会社Aは売主と買主のそれぞれから手数料をもらえます。
両方から貰うので、これを「両手」と言います。
手数料を割る相手がいませんので、片手の倍となります。
さらに、こういうケースもあります。
売主 <-> 不動産会社A <-> 不動産会社B <-> 不動産会社C <-> 買主
このケースでは仲介している不動産会社は3社です。
間に不動産会社が何社入ろうが、売主と買主の支払う手数料は変わりません。
ですから、売主買主両方の手数料を合わせて、3社で割ることになります。
こうなると1社あたりの手数料は両手や片手よりもぐっと下がります。
これを「あんこ」といいます。
このケースでは3社だけですが、扱う不動産の大きさによっては何社も間に入ることは珍しくありません。
当然、関わった不動産会社で仲介手数料を分けるわけです。
間に不動産会社が何社入ろうが、売主と買主の支払う手数料は変わりません。
ですから、売主買主両方の手数料を合わせて、3社で割ることになります。
こうなると1社あたりの手数料は両手や片手よりもぐっと下がります。
これを「あんこ」といいます。
このケースでは3社だけですが、扱う不動産の大きさによっては何社も間に入ることは珍しくありません。
当然、関わった不動産会社で仲介手数料を分けるわけです。
見ての通り、不動産会社にとって「両手」が一番おいしいです。
「片手」の倍ですから、一粒で二度美味しいということになります。
しかしその分、売主と買主の両方の面倒を見なければなりません。
両方なので、その手間は「片手」の倍です。
いいことばかりではありませんが、不動産会社は出来るだけ「両手」を取りたがります。
「片手」の倍ですから、一粒で二度美味しいということになります。
しかしその分、売主と買主の両方の面倒を見なければなりません。
両方なので、その手間は「片手」の倍です。
いいことばかりではありませんが、不動産会社は出来るだけ「両手」を取りたがります。
ちなみに、仲介会社が間に何社入り、手数料が等分されて少なくなろうとも、宅建業者としての責任まで等分されません。
手間もそれほど減るわけではありません。
それどころか数が多ければ多いほど伝言ゲームみたいになり、話がややこしくなります。
ですから「あんこ」は手間がかかるわりには確実性が無く利益が薄いので、不動産会社は嫌がります。
手間もそれほど減るわけではありません。
それどころか数が多ければ多いほど伝言ゲームみたいになり、話がややこしくなります。
ですから「あんこ」は手間がかかるわりには確実性が無く利益が薄いので、不動産会社は嫌がります。
「片手」「両手」「あんこ」の問題点については次回で。
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