昨日の続きです。
まず今回のケース、加藤氏はただ餌をやっていただけではないようです。
「猫の里親を探す」「不妊去勢手術を受けさせた」「トイレ設置」などの対策をしていると主張しています。
その結果、最大で18匹ほどだった猫も、最近では4匹ほどになっているとのこと。
しかし「近隣住民との話し合いの場に出席しない」「餌を与え続ければ猫が寄ってくることを知りながら餌やりを続けた」などの点では問題ですし、最近では数が減ったとはいえ、餌をやらなければそもそも増えないはずという意見もあります。
まず今回のケース、加藤氏はただ餌をやっていただけではないようです。
「猫の里親を探す」「不妊去勢手術を受けさせた」「トイレ設置」などの対策をしていると主張しています。
その結果、最大で18匹ほどだった猫も、最近では4匹ほどになっているとのこと。
しかし「近隣住民との話し合いの場に出席しない」「餌を与え続ければ猫が寄ってくることを知りながら餌やりを続けた」などの点では問題ですし、最近では数が減ったとはいえ、餌をやらなければそもそも増えないはずという意見もあります。
この問題、「動物愛護の精神」「避妊手術をしている」「元々は捨てる人が悪い」などと言って擁護する人がいます。
その思想自体は自由ですが、一番の問題は「周辺の住民に本来無かったはずの損害を与えている」という点です。
そしてその原因が野良猫への餌付けにある以上、これはもう主義主張の問題ではありません。
「主義主張の正しさ」と「人への迷惑」は別の次元の話であり、動物愛護の精神にではなく、その手段と結果に問題があるといっているわけです。
その思想自体は自由ですが、一番の問題は「周辺の住民に本来無かったはずの損害を与えている」という点です。
そしてその原因が野良猫への餌付けにある以上、これはもう主義主張の問題ではありません。
「主義主張の正しさ」と「人への迷惑」は別の次元の話であり、動物愛護の精神にではなく、その手段と結果に問題があるといっているわけです。
飲み会で唐揚げが出たとしましょう。
「唐揚げに勝手にレモンをかけるな!」といっている人に対し、「レモンは健康に良いから、かけるのは間違っていない」と言ってレモンをかけたら怒りますよね。
皆が了承すれば問題ないですが、勝手に全部にかけるのは大大大問題です。
レモンをかけたければ自分の皿に取ってから勝手にかけろ、って思いますよね。
「唐揚げに勝手にレモンをかけるな!」といっている人に対し、「レモンは健康に良いから、かけるのは間違っていない」と言ってレモンをかけたら怒りますよね。
皆が了承すれば問題ないですが、勝手に全部にかけるのは大大大問題です。
レモンをかけたければ自分の皿に取ってから勝手にかけろ、って思いますよね。
猫大好き!って人がいるのと反対に、猫大嫌い!と言う人も存在します。
現在の日本では基本的に人の思想や行動は自由ですが、それは他人に迷惑をかけない場合に限っての自由です。
野良猫の餌付けは、他人に迷惑をかける可能性が非常に大きい行為です。
この手の話は「好き」「嫌い」という感情が根底にあるので、なかなか話し合いでは解決しないことが多くあります。
現在の日本では基本的に人の思想や行動は自由ですが、それは他人に迷惑をかけない場合に限っての自由です。
野良猫の餌付けは、他人に迷惑をかける可能性が非常に大きい行為です。
この手の話は「好き」「嫌い」という感情が根底にあるので、なかなか話し合いでは解決しないことが多くあります。
さらに、野良猫に対する恨みや憎しみや報復は猫そのものに向かうことが多く、これは動物愛護の点から考えれば明らかに逆効果。
真の動物愛護家なら、猫が危険な目にあったり、猫が他人に迷惑をかけて憎まれるのは是とはしないですよね?
自己満足だけで、他人も猫も不幸にしてしまうようでは本末転倒です。
なお、捕獲され保健所に行った猫は、ほとんどが殺処分となります。
真の動物愛護家なら、猫が危険な目にあったり、猫が他人に迷惑をかけて憎まれるのは是とはしないですよね?
自己満足だけで、他人も猫も不幸にしてしまうようでは本末転倒です。
なお、捕獲され保健所に行った猫は、ほとんどが殺処分となります。
また、餌付けをした猫が他人に損害を与えた場合、その餌付け者が飼い主とみなされて損害賠償責任を負う判例も出ています。
「野良猫に餌をやっただけ。飼っているわけではない」「猫のやることだから大目に見ろよ」という言い訳は通用しないということです。
さらに問題がこじれて殺人事件にまで発展したケースもあったのは記憶に新しいところです。
「野良猫に餌をやっただけ。飼っているわけではない」「猫のやることだから大目に見ろよ」という言い訳は通用しないということです。
さらに問題がこじれて殺人事件にまで発展したケースもあったのは記憶に新しいところです。
猫は古代から人間とともに暮らしてきた、非常に身近な動物です。
貯蔵した穀物を食べてしまったり、伝染病を媒介する害獣のネズミを退治する、頼りあるガーディアンです。
「地域猫」として運用し、うまくいっている自治体もあります。
だからこそ、誰も不幸にならないように気をつけるべきです。
貯蔵した穀物を食べてしまったり、伝染病を媒介する害獣のネズミを退治する、頼りあるガーディアンです。
「地域猫」として運用し、うまくいっている自治体もあります。
だからこそ、誰も不幸にならないように気をつけるべきです。
今回のこの判決、「敷地内で猫に餌を与えてはならない」という微妙な判決であり、その点が今後問題になりそうです。
実際に加藤氏は「今後は敷地外でやる」と言っており、問題は簡単に解決しそうもありません。
そんなに猫が気になるなら、広大な一軒家に猫と一緒に移ればいいのになぁ。
それだけのことを出来る力はあるだろうに。
実際に加藤氏は「今後は敷地外でやる」と言っており、問題は簡単に解決しそうもありません。
そんなに猫が気になるなら、広大な一軒家に猫と一緒に移ればいいのになぁ。
それだけのことを出来る力はあるだろうに。
この問題は日本各地で起こっており、他人事ではありません。
そのことを十分に理解して行動してください。
「可愛いから」「可愛そうだから」だけではダメなんです。
「餌をやるなら責任持って飼って」ということですね。
それにしてもいつも疑問に思うのは、人間の都合で不妊去勢手術っていうのは動物愛護の精神に反しないのかね?
そのことを十分に理解して行動してください。
「可愛いから」「可愛そうだから」だけではダメなんです。
「餌をやるなら責任持って飼って」ということですね。
それにしてもいつも疑問に思うのは、人間の都合で不妊去勢手術っていうのは動物愛護の精神に反しないのかね?
コメント
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これをお読みの皆様へ
今回はにゃzillaさまの真摯なご意見に全力に対応するべく長文で返答いたしましたが、ここはあくまでコメント欄です。
本文に対する簡易な意見や感想の発表の場として設置しており、議論の場として想定しているものではありません。
ですから申し訳ありませんが、これ以上のご意見やご主張などはご自分のサイトで発表した上でトラックバックをしてください。
ご理解をお願いいたします。
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にゃzillaさま
確かに人間は大きな力を持ちすぎ、環境を大幅に変えてしまいました。
でもそれを含めて野生生物は自力で環境に適応すべきであり、猫だけが保護される理由は特にありません。
保護するのならば、例えばネズミやカラスも同様に保護すべきと考えます。
人間も特別扱いは不自然というご指摘ですが、当にその通りだと思います。
人間そのものも上記の例外ではありませんので何とか適応しなければいけません。
でもそれは例えば神様に頼るのではなく、人間自身がしなければならないことです。
ただ、絶滅危惧種は不可逆性の点において保護すべきだと思います。
手術についてはその効果について否定するものではありません。
ただ動物愛護の精神という点において疑問を持っているだけです。
前述の通り、私は手術と殺処分は本質的に同義だと思っていますので、どちらも同じくらい残酷な行為だと考えるからです。
ですから殺処分も手術も「かわいそうだけど仕方がない」と思っています。
ただし、どちらも生態系のバランスを崩す行為だと思います。
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完全室内飼いと障害面倒を見てくれる
誤字がありました。
障害→生涯 です。
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野良猫が野生生物であるとしたら、人間の都合で随分と環境を変えられてしまって野良猫さん達はさぞお困りかと思います。
地球温暖化等の英知を持った人間ですら手を拱いている状況なのに猫さん達に環境に対応しろと?人間の都合で環境を大きく変えられてしまっているのに?
>猫だけ特別扱いは不自然です。
人間だけ特別扱いも不自然です。
>餌と手術だけやって放し飼いと言うのは無責任な行為
私も放し飼いは肯定出来ません。
餌付けによって保護し不妊・去勢手術、それとワクチン接種をして完全室内飼いと障害面倒を見てくれる里親を探すところまではするべきだと思っています。
>また不妊去勢手術は、種全体で見ると「子孫を残す」という生き物の根源にかかわる点です。
なら、何故殺処分をするのでしょうか?
>ところで私は上記2施設に褒められるんでしょうか、叱られるんでしょうか?
日本の法律も、埼玉県も殺処分を容認しているので褒められるんじゃないですか^^
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にゃzillaさま
手術の目的や効果はわかっています。
私は野良猫は野生生物だと思いますので、餌をやることも手術をすることも、自然の摂理に反しているし、生態系のバランスを崩すものだと考えています。野生生物である以上、環境に対応して生きて死ぬべきで、猫だけ特別扱いは不自然です。
それでも保護するならば責任持って他人に迷惑をかけないように飼うべきで、餌と手術だけやって放し飼いと言うのは無責任な行為だと思います。道徳的や感情的にではなく、法律的に無責任であるということです。
また不妊去勢手術は、種全体で見ると「子孫を残す」という生き物の根源にかかわる点です。
極端な話、「貧乏人の子供は幸せになれる確率が低いから子供を生むな」といっているようなもので、全体としてみれば抹殺処分と同義です。
よって私は「動物愛護=目の前の個体の幸せなの?」「生き物としてそれでいいの?」「それだけの覚悟を持ってやっているの?」という疑問を持っています。
ところで私は上記2施設に褒められるんでしょうか、叱られるんでしょうか?
なんだか気になっちゃいますね。
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>それにしてもいつも疑問に思うのは、人間の都合で不妊去勢手術っていうのは動物愛護の精神に反しないのかね?
猫嫌いの都合で殺処分されるリスクを減らす為と、不妊去勢手術をして殺される為に生まれてくる不幸な命をなくすために施術しています。殺されるよりはマシだということです。
この記事は、こういう意見の人がいるということで、埼玉県動物指導センター次長と、埼玉県保健医療部生活衛生課動物指導担当の責任者にURLを送っておきます。
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亜久里さま
今回は基本的に集合住宅の管理規約に反するから、と言うことでの判決なので、非常に微妙なところですよね。
でも加藤氏のことなので、高裁、最高裁といくでしょうから、今後のいい判例になりそうです。
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ただただダニエルさんの記事を読みながら頷くばかりです
今回の判決は「敷地外なら良い」ということになってしまって、問題の根本的な解決にはなってませんよね
更に悪化しそな気がするんですけど
昔は猫を家の中で買ったり、犬のようにリードに繋いで散歩させる…なんてことはなかったんでしょうにねぇ
何もかも人間中心になってしまって、猫の基本的な習性を無視した状況に猫が不憫になります
本当の被害者は猫の方なのに
便り害のある害獣になり下がった猫が、頼りがいのあるガーディアンでいられる世の中であって欲しいと願うばかりです