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自衛隊体験入隊を終えて:その2

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この体験入隊、私以外の体験入隊生は会社の命令できています。
当然皆、イヤイヤながらの参加で、モチベーションなんてまったく無し。
もちろん彼らにとってはこの体験入隊は仕事の一環なので、給料の一部のはずです。
でも学生気分も抜けていないのでしょう、そんな事は気付きません
何をするにもチンタラ、ダラダラ、グダグダです。


そんな体験入隊生に厳しい教練が課されます。
すべて団体行動で、個人で自由に行動できる時間なんてほとんどありません。
時間に追われる生活、厳しいスケジュール、慣れない教練と団体生活。


主にやったのは基本教練。
「右向け右」「回れ右」「全体止まれ」など、昔学校でやったやつです。
自衛隊式の動作を叩き込まれます。
当然、ビシッとメリハリのある動作をしなければいけませんが、慣れない体験入隊生たちはなかなか上手く出来ませんし、タイミングもバラバラ。


私が苦労したのは敬礼。
敬礼は5指全部をびしっと真直ぐに伸ばさなければなりません。
しかし、親指を折りたたんで他の4指は若干曲げる、空手での抜き手の癖が身に付いている私にはなかなか難しかったです。


しかし最初は戸惑っていた体験入隊生たちも徐々に気合が入ってきます。
徐々に声も大きくなってきたし、仲間意識も高まっていきます。
歌いながら走るのもやりました!
あのような歌じゃなかったですけどね。
班長「今日も!」
隊員「今日も!」
班長「訓練!」
隊員「訓練!」
班長「頑張る?」
隊員「頑張る!」
班長「ファイト!」
隊員「ファイト!」
班長「ファイト、ファイト?」
隊員「ファイト、ファイト!」



走りながらアドリブ(多分)で声を掛け合います。
テンション揚がると声もでかくなる。



そして最終日にはこれまでの教練の集大成として、あるイベントがありました。
正直言ってリズム感の無い私のような人間にはきついものです。
でも一緒に訓練している分隊の仲間たちに迷惑はかけられない。
そして指導してくれた班長さんの顔に泥を塗るわけにはいかない。
本当に気合が入りました。


そして体験入隊も終了。
最初は挨拶もロクにしない、嫌々ながら来ていた体験入隊生たちも、最後に別れるときは笑顔と大きな声で挨拶していました。
みんなで乗り切った、やりとげた体験入隊が彼らの自信になったのでしょう。
みんな最初のころとは全然違う、とても良い顔していました。
非日常的な体験と言うものは人生に大きな影響を与えると言われます。
この体験入隊、新人教育としてはかなり良いと思います。


最後は私も目が潤みっぱなしで、雨と涙で視界がぼやけていました。
大変貴重で有意義な時間を過ごすことが出来ました。
指導していただいた分隊の両班長さんを初め、教育担当の方々、仲間たち、その他スタッフの方々など、すべての人に感謝します。
本当にお世話になりました!(敬礼)

s-sakura2013_15
※画像はイメージです

     
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この記事を書いた人


肉とジャンクフードをこよなく愛する男。本職は籠原の不動産屋さんです。
【籠原の不動産屋さん】紀ノ国商事株式会社
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