不動産業界におけるライバルと仲間

仕事をするにおいて同業者というのはライバルです。
商売敵(しょうばいがたき)と言う言葉があるとおり、憎き敵であるのです。
敵と手を結ぶなんてことはありえませんし、早く潰れてしまえ！と思うでしょう。
しかし、不動産業界ではちょっと事情が違うのです。

もちろん不動産業界でも、基本的に他の不動産業者はライバルです。
他の業者よりも多く仕事をして多く利益を上げたいのは、他の業界と同じです。

しかし、この業界は情報の流通が命です。
しかも不動産とはその地元だけの情報です。
他所の人には必要が無く、また知ることも困難なものであります。
情報を一番早く、確実に知れるのがその地元の不動産業者です。
不動産業界では大手業者による「広く浅く」が通用しないわけです。
ということで、不動産業者同士はライバルではありますが仲間でもあります。

ですから、不動産業者は同業者との関係を大事にします。
仕事やプライベートで長い年月をかけて信頼関係を築いていきます。
不動産を売買する一般のお客さん以外にも、同業者に対する営業活動が重要なのです。

私はこの業界に来て、このことには驚きました。
ライバル視しながらも、いざとなったら仲良く手を結ぶというのが面白いところですね。