前回からの続きです。
2個めを平らげ、3個目をオーダーする。
ここはさらなるトッピングでトドメを刺すべきだろう。
「ワッパーにパティ追加、更にテリヤキソースだ!」
決まった!
ここでダブルワッパーを見せつけられては誰も俺に続くことなど出来ないに違いない。
恐れ慄く2人の姿が目に浮かぶ。
ワッパーパティが2枚となって炭焼きの香ばしさはぐっとアップ。
さらにテリヤキソースが変化球となって、今までと味がガラリと変わる。
うん、これは美味い。
ただしボリュームはそれ相応にアップするため、ただでさえでかいワッパーは更に凶暴になるのは覚悟のうえだ。
「ガハハハハ、やはりトッピングといえるのはココら辺からだよな!」
「パティ2枚だと喰い甲斐があっていいな!」
「ほらお前らどうした?もっと喰っていいんだぜ?」
更なる大声で威嚇しながら喰い続ける。
しかし、ここでガクッと食べるペースは落ちる。
くっ、何故だ?
過去のデータからすると、まだ満腹までには余裕が有るはずだ。
はっ、大声で喋りすぎたか!?
口を大きく開けると、食べる時に同時に大量の空気も摂取してしまう。
それが胃袋にたまり、食べられる量が減ってしまうのだ。
その上、時間も問題だ。
この手の食べ放題は時間が経てば経つほど満腹感が増し、それ以上食べられなくなるのだ。
時間は開始から25分過ぎ、本来なら4個目のワッパーを手にしていなければならない時間だ。
トッピングに要した時間としゃべっている時間の分が無駄になっている。
しまった、作戦ミスだ・・・
結局、3個目を食べ終わった時点で30分が過ぎ、タイムアップとなった。
しかし、2人への牽制は充分だったろう。
食べた個数は変わらないはずだ。
となればトッピング差で俺の勝ちは間違いない。
俺は勝ち誇って彼らに聞いた。
「ガハハハハ、どうだったお前ら?ノーマルワッパー3個位は喰ったか?」
ドヤ顔の俺の前に、2人はそれぞれ4本の指を立ててみせた。
なんと、彼らは既に4個を平らげていたのだ。
「ば、ばかな・・・俺からのプレッシャーを受けながら4個も喰ったのか・・・」
へなへなと崩れ落ちる俺は負けを悟り、蚊の鳴くような声で彼らに言った。
「俺が悪かった・・・思い切り殴ってくれ・・・」
くいしんぼさんの目がギラリと光り、その豪腕が唸りを上げて俺に襲いかかる。
くるかめさんの歯もキラリと光り、その鉄拳が風を巻いて俺に迫る。
死を覚悟した俺は観念して思わず目を閉じた。
しかし、いつまでたっても致命的な打撃は襲ってこない。
恐る恐る目を開けた俺の前には2つの手のひらがあった。
「ばかやろう、いい戦いだったじゃないか。お前のお陰で俺も頑張れたんだぜ」
「何を勘違いしているんだ?俺達は敵じゃなく仲間のはずだぜ?さあ、立てよ」
2人の顔には今日の曇り空を消し飛ばすような眩しい笑顔が輝いていた。
そうだ、俺が戦うべき相手はこの2人ではなく、過去の自分自身だったはず。
自身の衰えから目をそらすために2人を敵に見立てていただけだったのだ。
俺達はガッチリと手を握り合った。
全てを理解した俺の目には熱い魂の汗がほとばしっていた。
そして改めて思い知った。
彼らは、4つのワッパーを軽々と平らげる広大な胃袋を、そして愚かな俺を暖かく包み込めるほどの更に広大な懐を持つ、まさに真の漢だということを。
ということで今回は3個でした。
いや~、きつかったな~!
3個でギリギリの限界、とても4個目に行く気力も胃力もありませんでした。
ポテトがパワーアップしていたのと、スプライトの炭酸が妙にキツかったのが大変だったね。
でもトッピングが楽しめたのがとても良かった。
特にダブルテリヤキワッパーはすごく美味しかったよ。
あ~、アボカドとチキンがあれば更に良かったのになぁ。
次回はもっとトッピングを楽しみたいな!
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2個めを平らげ、3個目をオーダーする。
ここはさらなるトッピングでトドメを刺すべきだろう。
「ワッパーにパティ追加、更にテリヤキソースだ!」
決まった!
ここでダブルワッパーを見せつけられては誰も俺に続くことなど出来ないに違いない。
恐れ慄く2人の姿が目に浮かぶ。
ワッパーパティが2枚となって炭焼きの香ばしさはぐっとアップ。
さらにテリヤキソースが変化球となって、今までと味がガラリと変わる。
うん、これは美味い。
ただしボリュームはそれ相応にアップするため、ただでさえでかいワッパーは更に凶暴になるのは覚悟のうえだ。
「ガハハハハ、やはりトッピングといえるのはココら辺からだよな!」
「パティ2枚だと喰い甲斐があっていいな!」
「ほらお前らどうした?もっと喰っていいんだぜ?」
更なる大声で威嚇しながら喰い続ける。
しかし、ここでガクッと食べるペースは落ちる。
くっ、何故だ?
過去のデータからすると、まだ満腹までには余裕が有るはずだ。
はっ、大声で喋りすぎたか!?
口を大きく開けると、食べる時に同時に大量の空気も摂取してしまう。
それが胃袋にたまり、食べられる量が減ってしまうのだ。
その上、時間も問題だ。
この手の食べ放題は時間が経てば経つほど満腹感が増し、それ以上食べられなくなるのだ。
時間は開始から25分過ぎ、本来なら4個目のワッパーを手にしていなければならない時間だ。
トッピングに要した時間としゃべっている時間の分が無駄になっている。
しまった、作戦ミスだ・・・
結局、3個目を食べ終わった時点で30分が過ぎ、タイムアップとなった。
しかし、2人への牽制は充分だったろう。
食べた個数は変わらないはずだ。
となればトッピング差で俺の勝ちは間違いない。
俺は勝ち誇って彼らに聞いた。
「ガハハハハ、どうだったお前ら?ノーマルワッパー3個位は喰ったか?」
ドヤ顔の俺の前に、2人はそれぞれ4本の指を立ててみせた。
なんと、彼らは既に4個を平らげていたのだ。
「ば、ばかな・・・俺からのプレッシャーを受けながら4個も喰ったのか・・・」
へなへなと崩れ落ちる俺は負けを悟り、蚊の鳴くような声で彼らに言った。
「俺が悪かった・・・思い切り殴ってくれ・・・」
くいしんぼさんの目がギラリと光り、その豪腕が唸りを上げて俺に襲いかかる。
くるかめさんの歯もキラリと光り、その鉄拳が風を巻いて俺に迫る。
死を覚悟した俺は観念して思わず目を閉じた。
しかし、いつまでたっても致命的な打撃は襲ってこない。
恐る恐る目を開けた俺の前には2つの手のひらがあった。
「ばかやろう、いい戦いだったじゃないか。お前のお陰で俺も頑張れたんだぜ」
「何を勘違いしているんだ?俺達は敵じゃなく仲間のはずだぜ?さあ、立てよ」
2人の顔には今日の曇り空を消し飛ばすような眩しい笑顔が輝いていた。
そうだ、俺が戦うべき相手はこの2人ではなく、過去の自分自身だったはず。
自身の衰えから目をそらすために2人を敵に見立てていただけだったのだ。
俺達はガッチリと手を握り合った。
全てを理解した俺の目には熱い魂の汗がほとばしっていた。
そして改めて思い知った。
彼らは、4つのワッパーを軽々と平らげる広大な胃袋を、そして愚かな俺を暖かく包み込めるほどの更に広大な懐を持つ、まさに真の漢だということを。
完
ということで今回は3個でした。
いや~、きつかったな~!
3個でギリギリの限界、とても4個目に行く気力も胃力もありませんでした。
ポテトがパワーアップしていたのと、スプライトの炭酸が妙にキツかったのが大変だったね。
でもトッピングが楽しめたのがとても良かった。
特にダブルテリヤキワッパーはすごく美味しかったよ。
あ~、アボカドとチキンがあれば更に良かったのになぁ。
次回はもっとトッピングを楽しみたいな!
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