官房長官、本音が漏れちゃいました。
今回話題になっている暴力装置という言葉について。
暴力に実質的に対抗できるのは同等の暴力だけである。つまり、暴力を統制するためにはより強力な暴力、すなわち組織化された暴力(Organized violence)が社会の中で準備されなければならない。軍隊、警察がこれにあたり、社会学者のマックス・ウェーバーはこれらを暴力装置と位置付け、権力の根本にある暴力の独占において行使されるものだと定義した。ロシア革命を主導したレーニンも著書「国家と革命」の中で警察や軍隊を指して「暴力装置」と表現している。しかし、ウェーバーが警察や軍隊の社会機能としての側面を「暴力装置」と表現したのに対し、レーニンは階級闘争の仮想敵として警察や軍隊を「暴力装置」と揶揄的に表現した。警察や軍隊を「暴力装置」という同じ語彙で表現した両者だがその解釈には差異がある。
このように、軍隊や警察は学術用語で暴力装置と表現されることがあります。
暴力に対抗出来るのは暴力であるため、そういう意味ではこの言葉は全く間違ってはいませんし、特に悪い意味ではありません。
他国から見れば自衛隊は「ジャパニーズアーミー」という軍隊以外の何者でもありませんし、実際に暴力に対抗するための力であり組織であります。
そういう意味では自衛隊は間違いなく「暴力装置」と言えます。
その点、殊更に騒いで批判または擁護している方々は分かっているのかな?
ですから「暴力組織」と言っただけで過剰に反応するのは間違っており、その単語だけを追求するのはまさしく現与党やマスゴミが得意な言葉狩りになります。
たとえば「劣勢遺伝子」と言う言葉に対して「劣っていると言うのは何事だ!差別だ!」というようなものです。
もちろん誤解されやすい言葉ですので一般的な答弁で使用するのは控えるべきですし、そもそも自爆装置や売国装置には言われたくない言葉ですけどね。
よって、言葉は時と場合にとって正しく使われているならば何も問題はありません。
問題はこの言葉が出てきた流れと、どういう意味で使ったかです。
まずは「流れ」から。
そこを「日教組(教師)だって政治活動してるじゃないか」と言われて、「自衛隊は教師より制限されるべきだ」と答弁したわけです。
なぜなら「自衛隊は暴力装置だから」ということですね。
報道は「暴力組織」一点に絞られて、その流れを報じませんね。
それ以前の言論統制のほうが何百倍もヤバイ話なのにね。
言論の自由を声高に叫ぶマスゴミ様、そっちの方を話題にしてよ。
そして「どういう意味で使ったか」についての考察。
答弁を聞いていて、官房長官はこの言葉を本来の意味で使ったのではなく、ネガティブなイメージで使ったと感じました。
即座に撤回と謝罪をしたことから、皮肉にもそのことが証明されます。
これは以前から官房長官自身が個人的に持ち続けている「自衛隊=悪、敵」という意識が根底にあるから出てくる表現です。
おそらく「軍隊はすべからく、資本家階級国家の暴力装置である。労働者階級は、その階級独裁のもとで軍隊を管理・指導しなければならない」というレーニンの思想から来ていると思います。
要するに、権力者側から見れば「自分の権力を固めるために民衆を制圧する暴力」であり、民衆側からすれば「自分たちを弾圧する権力者による暴力」という考えです。
そこには「国や国民を外敵から守る力」というニュアンスはなく、権力者が好きに使える私兵のようなイメージとなります。
これは自衛隊の概念や存在意義とは全く違いますね。
全共闘の学生運動家であった官房長官らしく、思わずポロリと出てしまったのでしょう。
ポロリと出る言葉に、その人の思想の根底が表れます。
個人の思想としては自由ですが、政府の要職にある人間の思想としてはあまりにも不適切です。
さて、以上のことを考えて、あなたはどう受け止めるでしょうか?
私は今回の発言で、官房長官は正しくこの言葉を使っているとは考えられず、もっと危険な意味での「暴力装置」を意図していると感じられました。
よってこれはアウトだと思います。
「自衛隊は悪、権力者が自由に使える暴力」と言う思想を持っている人間が今では権力を握っており、自衛隊をコントロールする立場にいるということはとても恐ろしいことです。
その力を正当に認識・評価できない者が、その力を正当に運用・制御できるのか?
それにしてもまあ、よくもこれだけ問題が次々に出てきますね。
最近になってようやくマスゴミが報道し始めたという感じです。
さすがにかばいきれなくなってきたのか、それとも見捨て始めたのか。
政権交代の最大の味方であったマスゴミが叩き始めるとどうなるか・・・
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