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平成22年度自衛隊観閲式:総理訓示

さて、観閲式の話の続きです。
観閲される側は自衛隊ですが、観閲する方は内閣総理大臣です。
これを観閲官といいます。


観閲官に対しては栄誉礼をします。
執銃(銃を持っている)時ですので「捧げ銃」という礼をします。
「あなたに武器を向けません」「敵意はありません」「あなたのためにこの武器を使います」というような意味のようです。


(画像は付け剣での捧げ銃)


捧げ銃は左手一本で銃を持ち、右手は添えるだけです。
約4.3kgの64式小銃でこの捧げ銃をするのは非常にキツイ!
この時の捧げ銃は約45秒でしたが、もちろん動いたり落としたりは出来ません。
腕力のない女性自衛官などは非常に大変でしょう。


その後、観閲官の訓示がありました。
当日のニュースで見た方もいるのでは?

ここに全文を書き起こしてみました。

自衛隊の観閲式にあたり、規律正しく士気旺盛なる隊員諸君の勇姿に接し、観閲官として誠に頼もしく思います

自衛隊は創設以来、わが国の平和と独立を守り、国の安全を確保するという国家存立の根本にかかわる任務を遂行してまいりました。近年は国際的な活動を含め任務は一層拡大しており、国民の自衛隊に対する期待も広範に及んでおります。

さて、我が国周辺の安全保障環境を眺めれば、ミサイルや核兵器の開発が懸念される北朝鮮や、軍事力の近代化を進め海洋における活動を活発化させている中国にみられるように、厳しさを増しております。

国際的にも大量破壊兵器の拡散、国際テロや海賊被害などの多様な事態への対応がますます求められております。こうした中で自衛隊は時々の国際情勢のもと、多様な事態に実効的に対処しうる態勢を常にとっておく必要があります。真に役に立つ実効的な防衛力整備を進めるため、これからの時代にふさわしい防衛計画の大綱を本年末までに策定する予定です。

次に安定した安全保障環境は地域の平和と繁栄の前提となっており、国際社会の課題の解決に国同士が協力して取り組むことはますます重要になると考えます。私はかつて、我が国のPKO活動の原点であるカンボジアPKOの現地タケオを訪問し、現地の方々が自衛隊の真摯な活動を称賛する様を直接目にいたしました。現在もゴラン高原、ネパール、スーダン、ハイチ、アデン湾、さらには東ティモールといった各地で隊員諸官が頑張っております。

自衛隊はこれからも国際的な安全保障環境の一層の改善を目指して国際的な活動に果敢に取り組むとともに、防衛交流や多国間の安全保障枠組みでの取り組みについても意欲的に進めていく必要があります。日米同盟については、我が国の防衛だけでなくアジア太平洋地域の安定と繁栄を支える上で、重要な役割を果たしております。今年は日米安全保障条約の改定から50周年にあたります。この同盟関係を21世紀にふさわしい形で着実に進化させていきたいと考えております。

さらに国内の自然災害、その他の緊急事態に対する対応も重要であります。自衛隊は各種の自然災害への対応のほか、宮崎県において発生した口蹄疫への対応においても、長期間にわたり真摯な活動に取り組み、県民からも高く評価をされました。今後とも国民生活の安全のためにも自衛隊は持てる力を十分に発揮していくことが求められております。

これからも自衛隊は国民の負託と期待に応えるべく全力でその広範な役割を果たさなければなりません。そのために私は自衛隊の最高指揮官として隊員諸官に対して、次の3点を望みます。

第一は自らの任務に関する知識と技量を十分に持てということです。隊員諸官には自らが安全保証のプロフェッショナルであるとのことの気概を持ち、内外の情勢、そして国民の自衛隊への期待をよく知ると共に、自らの任務に必要な知見を充分に涵養し、その技量の練磨に努めてもらいたいということです。

第二は自らが自衛隊員であることを常に自覚せよということです。隊員としてとしてふさわしい倫理観と常識的な判断力とを常に維持することが、国民からの一層の理解と信頼を得る為に重要だからです。

第三は真の勇気の持ち主であれということです。隊員諸官は事に臨んでは危険を顧みず責務を全うする、と宣誓した自衛隊員であります。真の勇気を持つ者として万が一の事態における瞬発力や積極果敢な姿勢を平素から涵養してもらいたいと思います。

古より百年兵を養うは一朝のためにあると言われます。長年の訓練の成果はいざというときにしかも急に問われるものである、ということを教える言葉です。緊張感に裏打ちされた持続的かつ真摯な歩みを隊員諸官1人1人が忘れずに、しかも日々実践すること、このことが国民の自衛隊に対する期待に応える基盤をなすものであることを述べ、隊員諸官がますます任務に精励されることを強く希望して私の訓示といたします。

平成22年10月24日、内閣総理大臣 菅直人



ざっと聞いた感想は「日本の総理大臣として至極真っ当なことを言ったな」というところです。
先入観無しで考えてもなかなか良い訓示だったと思います。
実のところ、このような真っ直ぐなことを言うとは思っていませんでしたので、非常に驚きでした。
当時リアルタイムで自衛隊が奮闘していた奄美大島での事に触れなかったのは残念でしたけどね。


特に、中国と北朝鮮を名指しで驚異としたことが一番の驚きです。
この部分はニュースでも繰り返し報道されていました。
誰もがそう思っている事実ですが、この政権下でこんな言葉が出ようとは、想像もしませんでした。
「おいおい、官房長官にお許しもらったのかよ!?」と心配しちゃうほどです。


とはいえ、この文章を総理大臣本人や内閣が書いたというと、そんなことはないでしょう。
官僚が書いたものをそのまま読んだだけだと思います。
「自衛隊の最高指揮官として」なんて部分は、そのことを知らなかった総理に対するイヤミっぽいし、最後の三か条については「自衛隊」「政治家」に置き換えると、そのままブーメランとなって突き刺さる内容です。
これ書いた人、絶対にそこらへん狙ってるよなぁ、って感じました。


いくつか言葉を置き換えてみましょう。

第一は自らの任務に関する知識と技量を十分に持てということです。政治家諸君には自らが国家運営のプロフェッショナルであるとのことの気概を持ち、内外の情勢、そして国民の政治家への期待をよく知ると共に、自らの任務に必要な知見を充分に涵養し、その技量の練磨に努めてもらいたいということです。

第二は自らが政治家であることを常に自覚せよということです。政治家としてとしてふさわしい倫理観と常識的な判断力とを常に維持することが、国民からの一層の理解と信頼を得る為に重要だからです。

第三は真の勇気の持ち主であれということです。諸君は事に臨んでは危険を顧みず責務を全うする、と宣誓した国会議員であります。真の勇気を持つ者として万が一の事態における瞬発力や積極果敢な姿勢を平素から涵養してもらいたいと思います。

う~ん、おもいっきりブーメランだわなぁ・・・
これ読んでて本人はどう思ったんだろう?
まあとにかく、菅直人という個人としては「らしくない」、日本の総理大臣としては「らしい」訓示でした。




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