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物件数が数百とか数千というお店の仕組み

不動産業者の定番のキャッチコピーのひとつに
「物件数豊富!常時数千件取扱!」
というものがあります。
物件を探すお客さんにしてみれば、数が多いほうが選択肢が広がるし、比較検討も出来るので非常にメリットがあります。
例えば食料品の買い物でも、品数が少ない小さな店よりも、たくさんの品数を誇る大型店が人気です。
ということは不動産を探すときもそういうお店に行けばいいのでしょうか?

不動産業者から見ると、物件は大きく2種類に分けられます。
「元付け物件」と「客付け物件」です。
不動産取引のもっともオーソドックスなパターンは以下の図式になります。
売主(物件) <-> 不動産業者A <-> 不動産業者B <-> 買主
ちょっとややこしいのですが、売主側の不動産業者Aを元付け業者といい、不動産業者Aにとって、この物件は「元付け物件」となります。
買主側の業者を客付け業者といい、不動産業者Bにとって、この物件は「客付け物件」となります。
基本的に元付け業者は地元で長くやっている古い業者が多く、客付け業者は宣伝広告を積極的に行なっている新しい業者が多い傾向にあります。

実は不動産業界では「買主」よりも「売主」を探すほうが難しいのです。
「良い物件」というものは数に限りがあり、需要は多く、供給は少ない状況です。
買主も「良い物件」でないと買ってくれませんから、不動産業者は「良い物件」を探すのが重要な仕事です。

普通、売主にとって物件を売るのを任せる不動産業者は、長く付き合っている信頼の置ける業者を選びます。
その業者が「元付け業者」になり「元付け物件」を預かります。
「元付け業者」になるには信頼も実績も無いといけないのです。

実際、元付け物件を持たない不動産業者は数多くあります。
そういう業者は物件情報を「元付け業者」からまわしてもらいます。
これが「客付け業者」です。
不動産業界はこうやって情報のやり取りをします。
ですから「元付け業者」が「客付け業者」になることもありますし、その逆もあります。
ただし、先述したとおり、「元付け業者」になるのは難しいものです。

今ではREINSというシステムがありますから、不動産業者は全国の物件を検索できます。
売主から物件を預かった元付け業者は、REINSにその物件情報を登録しなければなりません。
客付け業者はその中から良さそうな物件を選択し、物件情報をまわしてもらいます。
ですから客付け業者はその気になれば何百件、何千件の物件情報を集めることが出来ます。
これが冒頭の「物件数豊富!常時数千件取扱!」の仕組みです。

取り扱う物件数が増えれば当然、一つ一つの情報精度は落ちます。
ひどいのになると「一回もその現場を見たこともない」「その物件の周りがどういう地域か知らない」という業者もいます。

だからといって、そういう業者は一概にダメだといっているわけではありません。
結局は売主も買主も信頼できる不動産業者を見つけるのが一番重要で、成功のキーポイントです。
見た目に惑わされずに、じっくりと業者を選んでください。
それには時間も手間もかかりますが、一番の近道だと思います。







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