お知らせ
2024.04.02

復興支援チャリティーマッチ サッカー日本代表vsJリーグ選抜を見て

日記

3月29日、サッカー日本代表チームとJリーグ選抜チームによる慈善試合「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」が電力の心配のない大阪長居スタジアムで行われました。

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チャリティーマッチとは言え、選手たちはみんなガチ。
そりゃそうだ。
日本代表チームは負ければ自分たちの地位が危うい。
Jリーグ選抜チームは良い所を見せて日本代表に入りたい。
ということでチャリティーマッチにありがちな「和気あいあい」とか「ほのぼのプレー」などは無く、「喰ってやる」「喰われてたまるか」の白熱した試合になりました。



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前半の日本代表はガチンコのレギュラーチーム。
もうレベルの違いがありありと分かる感じで、完全に日本代表チームのゲームでした。
本田は相変わらず強かった。
遠藤のFKは流石の一言。
長友はアジアカップの時よりも凄まじくレベルアップしている。
岡崎のゴールは彼の真骨頂。
急ごしらえのはずの3-4-3も非常にスムーズでした。
相手のJリーグ選抜チームも急造チームであることを差し引いても、チームとしても、個人としても圧倒的でした。



後半の日本代表はガラリとチームを入れ替えてきました。
そしたらまるで別のチームに・・・
レギュラー組との実力差は大きいか。
あ、そういえば萌ちゃんの出番が無かったような・・・
ザック、「全員使う」んじゃなかったの?(涙)



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それに対してJリーグ選抜チーム。
なんだかイマイチ噛み合ってないなぁ。
いや、急造チームなんだから仕方ないんだけどね。
こちらも前半と後半で選手を大幅に入れ替えているわけですが、その選手の組み合わせがちょっとなぁ。
特に後半の中盤はグタグタでした。
ああいうところに伸二くんを使うべきだよなぁ。
チャリティーマッチとはいえ、ピクシーはもう少しまともな采配ふるってくれよな~
まあ、そんな中でもいつも通りしっかりキレてイエローをもらうトゥーリオは自分のキャラをわかってるな。



もう最後のほうは「ピクシー自身が出ろよ!カズより2歳年上なだけだろ!」なんて思っちゃったりしました。
こんな事出来るくらいだから、現役の選手よりも全然上手いんじゃない?
後半15分だけなら今でも通用しますぜ?






まあ、そんなこんなも全て吹き飛ばしたのがカズ、カズ、カズ!
2-0で負けていた後半37分、見事なゴールですべてを持って行きました。
そしてカズダンス!
最高です。
もうACの広告にしていいレベル!
あの一瞬、すべての嫌な事を忘れたよ。



ちなみに試合後のザック監督の言葉。

わたしはゴールを決められるのは嫌いだが、わたしのキャリアの中で相手に決められてうれしかったのは今日が初めてだ。

泣かせるねぇ、ザック。



試合結果は2-1で日本代表チームの勝ちだったけど、カズゴールのせいでみんな日本代表が勝ったなんてことを忘れてると思う。
というか、カズのゴールは10点分の価値はあるからJリーグ選抜チームの勝ちでいいよな。
いやいや、そうじゃないか。
今回の試合に敗者はいないんだよね。



試合は満足でしたがちょっと中継に文句を。
カズが出てからはアナウンサーも解説もカズのことばっか!
カズ一人でプレーしてるんじゃないんだからさぁ・・・
そこらへんはさすがというかやっぱりというか日テレだな。



最後にキングカズの言葉を。

生きるための明るさを 三浦知良・サッカー人として

このたびの大震災の被災者の方々に、心からお見舞いを申し上げます。被害に遭われた方々にとって、この2週間が、その1分1秒が、どんなものだったかを思うと、おかけする言葉も見つかりません。
生きているとはどういうことなのだろう、サッカーをする意味とは何なのだろう。そういったことを見つめ直さずにはいられなかった日々のなか、思わず頭をよぎったのは「今のオレ、価値がないよな」ということ。
試合がなくなり、見に来る観客がいなければ、僕の存在意義もない。プロにとってお客さんがいかに大切か、改めて学んでもいる。
サッカーをやっている場合じゃないよな、と思う。震災の悲惨な現実を前にすると、サッカーが「なくてもいいもの」にみえる。
医者に食料……、必要なものから優先順位を付けていけば、スポーツは一番に要らなくなりそうだ。
でも、僕はサッカーが娯楽を超えた存在だと信じる。人間が成長する過程で、勉強と同じくらい大事なものが学べる、「あった方がいいもの」のはずだと。
未曽有の悲劇からまだ日は浅く、被災された方々はいまだにつらい日々を送っている。余裕などなく、水も食べるものもなく、家が流され、大切な人を失った心の痛みは2週間では癒やされはしない。
そうした人々にサッカーで力を与えられるとは思えない。むしろ逆だ。身を削る思いで必死に生きる方々、命をかけて仕事にあたるみなさんから、僕らの方が勇気をもらっているのだから。

サッカー人として何ができるだろう。サッカーを通じて人々を集め、協力の輪を広げ、「何か力になりたい」という祈りを支援金の形で届け、一日も早い復興の手助けをしたい。そこに29日の日本代表との慈善試合の意義があると思う。
こんなことを言える立場ではないけれども、いま大事なのは、これから生きていくことだ。
悲しみに打ちのめされるたびに、乗り越えてきたのが僕たち人間の歴史のはずだ。とても明るく生きていける状況じゃない。
でも、何か明るい材料がなければ生きていけない。
暗さではなく、明るさを。29日のチャリティーマッチ、Jリーグ選抜の僕らはみなさんに負けぬよう、全力で、必死に、真剣にプレーすることを誓う。

(元日本代表、横浜FC)

日経新聞
http://www.nikkei.com/sports/column/article/g=96958A9C9381969AE0E6E2E2828DE0E6E2E1E0E2E3E3EBE5E29FE2E2;p=9694E3E0E2E6E0E2E3E2EAEAE2E2



もちろん震災とは異なるけれど、たくさんの栄光と、もっと多くの挫折を乗り越えて今なおプレーし続けるキングカズの言葉には説得力がある。
いま大事なのは、これから生きていくことだ。
暗さではなく、明るさを!

     
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